循環フェスとは?
循環フェスは、京都市を中心に新しい古着の循環の仕組みをZ世代と共に広げるリユースの祭典。
イベントでは使用済衣服の回収ボックス『RELEASE⇔CATCH(リリース・キャッチ)』による古着の回収や、回収された古着のうちお気に入りのものを3点まで¥0でお持ち帰りいただける『¥0Market』を開催しています。
詳細はHPよりご確認ください。引用元:https://junkan-fes.com/
古着の回収ブース
このブースは、古着バイヤーとして活動する多くの参加者にとって、ただのアイテムの回収にとどまらず、古着のリユースという重要な社会的活動を体験できる場となりました。
イベント開始前から、古着を持ち込む来場者が次々と現れ、重い袋を抱えながら回収ブースに向かう姿が見受けられました。
「20kgを超える袋が何十個も積み上げられるのを見ると、まだまだ使われていない古着がたくさんあるんだなと実感しました」とのこと。
これだけ多くの古着が家庭で眠っているという現実に、改めて気づかされる瞬間だったと語る人も少なくありません。
「この古着をまた必要としている人たちに届けられると思うと、心が温かくなる」
と話すのは、回収ブースで活動していたスタッフの一人。回収された古着の中には、まだ使える状態のものがたくさんあり、次の持ち主に届けられることが大きな意味を持つことを実感したといいます。
回収された衣類は、今後リサイクルやリメイクなど、さまざまな方法で新たな価値を生み出す予定です。
古着0円マーケットのブース
この「0円マーケット」では、衣類を必要としている方々が、自分にぴったりの一着を見つけることができる場となり、特に目を引いたのはその熱気。
会場内に設けられたマーケットには、色とりどりの古着が並び、来場者たちは目を輝かせながら、自分に合ったアイテムを手に取っていました。「これ、可愛い!」と歓声を上げる人々の姿も多く、古着の魅力とその再利用の重要性を実感する瞬間が続きました。
「0円とはいえ、しっかりとしたクオリティのアイテムが多い」と感じる参加者も多く、イベント前から興味津々で訪れる人々が列を作り始め、マーケットが始まるやいなや大賑わいに。
誰もが満足げな表情で、長年眠っていた衣類を手にし、その新しい持ち主との出会いを楽しんでいました。
このマーケットの魅力は、ただ古着を無料で配るだけにとどまらず、リユースとリサイクルを通じて、持続可能な社会を実現する一歩となる点です。
不要になった衣服が次の持ち主に渡ることで、環境負荷の低減に繋がり、リサイクル文化の普及にも貢献しています。
♻️1日で回収できた古着 | 2,447kg |
♻️¥0マーケットで循環した古着 | 1,991着 |
♻️CO2削減効果 | 54.3t |
という結果になりました。
循環フェスを手がける岩崎さんのご紹介
【ファッションを通じてその人らしさの表現や、豊かな生き方、暮らし方を提供しています。2022年より、京都を中心に「循環フェス」や、不用品の回収/循環インフラ構築事業「RELESE⇄CATCH(リリースキャッチ)」を開始】
- 岩崎さんとV.B.C.の出会いは?
SDGsへの熱い想いを胸に活動する岩崎さんの招待により、今回Vintage Buyer College(V.B.C.)は循環フェスに参加しました。岩崎さんは、古着バイヤーとして活動するメンバーの取り組みに共感を抱き、彼らの力を借りてさらなる循環を推進したいと考えています。
フェスでは、岩崎さん主導の古着回収とバイヤーたちによるネット販売を組み合わせた新しい循環モデルについての具体的な話し合いが進行。
古着が地域からネットを通じて再び流通する流れをつくることで、持続可能なファッションの普及が加速する見通しです。今後も、古着の循環を通じて新たな価値を創出し、SDGsの目標達成に向けた貢献を強化していくという岩崎さんの構想に引き続き協力していく予定です。
今回のフェスで回収・循環した古着が環境に与える貢献度で具体的な一例をご紹介
廃棄物削減
約2.5トンの古着が回収されたことで、埋立地や焼却処理に回される廃棄物が大幅に減少します。古着を廃棄処分すると二酸化炭素(CO₂)が排出されますが、回収・再利用することでその排出量を抑えることができます。
資源節約
新たな衣類を生産するために大量の水やエネルギーが必要です。たとえば、Tシャツ1枚には約2,700リットルの水が必要とされます。2,000着が新たに循環することで、この膨大な資源使用を節約することができます。
循環フェスの終了後は、
–古着バイヤー達が集う懇親会へ–
日中のイベントで感じた手応えや、新たなつながりについて語り合いながら、交流を深めました。
次のステップへのアイデアやインスピレーションを共有する場は、まさに“次世代のバイヤーたち”が繋がる懇親のひとときとなりました。